保育実習中の鬼門の一つと言えば【保育実習日誌】ですよね。
実習日誌を書く際、上の項目から、今日の出来事をなんとなく書いていませんか?
学校等では、そのような書き方を学んでいらっしゃるでしょうし、決して間違いではありません^^
しかし、そのようなやり方では、余白が生まれてしまったり、活動内容を書き足りなくなったりして、余白を埋めるために熟考したり、書き直すことになったりしたことはありませんか?
これでは時間がもったいない!!
ということで、本記事では【分かりやすい日誌をスラスラ短時間で書く】実習日誌の書き方についてご説明します!
この方法で書き進めていけば、きっと悩むことなく、あっという間に素敵な日誌が書けるはず!

【分かりやすい日誌をスラスラ短時間で書く】書き方とは、ずばり!
- 基本項目
- 時間
- 子どもの活動
- 保育者の動き
- 実習生の動き
- 環境構成
- 感想・反省・考察
- 実習課題と目標
という少し変わった順番で記入し、
- 横一列に揃える事を意識する
という方法です。
例文を交えて詳しく説明していきますので、「何を書いたら良いか分からない!」という方は、まるっと引用しちゃうのもアリですよ〜^ ^
◯なぜ保育実習で日誌を書くの?

まず初めに、なぜ実習日誌を書くのかを確認していきましょう。
「部分実習のための指導案のように、事前準備として書くわけでもないのに、なぜ日誌を書くの?!」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
保育実習における日誌とは、1日の学びを残す場であり、今日の学びを「明日からの保育にどう活かすか」を考える場でもあります。
考察や起こった事柄を記録する習慣は、就職をして実際に保育士になってからも、毎日の週案、月案、連絡帳などの書き物をする上で、とても役立ちます!
書き物と保育内容の考え方の勉強の一環と捉え、前向きに取り組めると良いですね。
◯スラスラ書くためのアイテム

その名はメモ帳とペン!!
上記のとおり【保育実習における日誌とは、1日の学びを残す場】なので、実習日誌をスラスラ書く為には、保育中に記したメモの活用が不可欠です。
メモの内容は主に
- 環境構成
- 時間
- 子どもの印象的な言葉
- 保育者の印象的な言葉
の4点。
緊張状態の日中の記憶は、帰宅して気が緩むと意外と無くなっていがちです。
保育実習中には常にメモ帳とペンをポケットに忍ばせておき、タイミングを見計ってササッとメモをとりましょう。
リングのついた開きっぱなしになるタイプのメモ帳が、おすすめです♪
◯これ注意!

実習日誌を書くときの注意点はこちら☟
- 修正テープの使用はOKか
- 字は丁寧に書く
- 誤字脱字に気を付ける
- 語尾は統一する(ですます調や、箇条書き調など)
- 名前の表記の仕方(“さん”or“ちゃん・君”か、本名orアルファベット表記かなど)
- ❌子供 → ⭕️子ども
- ❌〜させる → ⭕️〜を促す、〜できるよう援助する
事前に確認できることは済ましておきましょうね。
また、実習日誌には専門用語を使いましょう。
専門用語の一部はこちら☟
- おもちゃ → 玩具
- 外 → 戸外
- トイレ → 排泄
- うんち → 排便(便意、軟便、通常便など)
- おしっこ → 排尿(尿意)
- お昼寝 → 午睡
- お帰り → 降園(↔︎登園)
きっと学校等でしっかりと学んでいる内容かと思いますが、もう一度うっかり表記がないか確認しておきましょう!
◯スラスラと短時間で書く

では、いよいよ実習日誌を書いていきましょう!
実習日誌のフォーマットは、在籍する学校等によって様々です。
大まかにはこのような項目が載っているかと思います☟

実習日誌を時短で書くには、この見本に記した番号の順に日誌を書いていきます。
この手順を元に、各項目にどのように書いたらいいか、例文を交えてご説明します!
①日付、天候、クラス名、出席人数等の基本項目
その日の天気や担当クラスの人数を書き込みます。
欠席した子がいる場合は人数が変わってくるので、しっかりチェックしておきましょう。

ここでのポイント💡
- 実習中の休憩時間に書き込むのも裏技の一つ!
- ただし!日誌はあくまでも1日の振り返りとして記入するもの。
書き込みすぎは注意だよ - 先生に「お手伝い何かありますか?」と尋ねてからにしようね
②活動時間
メモを元に、保育士が活動の声掛けをした時間を書きましょう。
制作や誕生会、外遊びなど、主な活動の場面では終了時間も記入しましょう。
子どもの年齢に合わせた活動時間の目安が分かるので、学びが広がりますよ。
③子どもの活動
こちらもメモを元に、時間によって変化した子どもの動きを書きましょう。
余白を残して大まかな1日の活動を記入すると、バランスよくページ配分された日誌が書けます。
1枚の日誌に、1日の活動が収まりきらなかった!ということが防げます。


ここでのポイント💡
- 各文の下は、もう一文入るくらいの空白を残しておこう
- ②と③を横一列で揃えよう
- メインとなる主活動の下は、特に空白を多めに取っておくと👍
④保育者の動き

手順③を元に、保育者の言葉掛けの内容や動きを書きましょう。


ここでのポイント💡
- ②③④を横一列で揃えよう
- 「〜させる」ではなく、「促す」「援助する」などと表現しようね!
⑤実習生の動き
③と④に対して、自分がどう動いたのかを書きます。


ここでのポイント💡
- ②③④⑤を横一列で揃えよう
- 自分の行動以外にも、④の保育士の行動や言葉掛けの考察を書くと👍
③④⑤をより詳しく書き足していく

この時点では、まだ空白が目立っていますよね。
この空白を埋める為に③④⑤の各項目に、より詳しく起こった事象を書き足していきましょう。
・③を書き足す


ここでのポイント💡
- 子どもの発言を取り入れよう
- 困っている子や何か気になる行動をしている子の様子を書こう
・④を書き足す


ここでのポイント💡
- ____のように書き出しを横一列で揃えると、③と④の関連性が分かりやすいよ!
- 保育士は、気になる行動をしている子や困っている子に対して、きっと何かしら援助をしているはず。
見逃さずにメモしておこうね!
・⑤を書き足す


ここでのポイント💡
- ____のように書き出しを横一列で揃え、③、④、⑤の関連性をが分かりやすくしよう!
- 空白があったら、保育士の動きを考察しようね
⑥環境構成

項目③〜⑤が埋まったら、次は項目⑥の環境構成です。
クラスの配置図や、並ぶ時の体系、準備された保育用品の内容などを書きましょう。
もうここまできたら終わったようなもの!!あと少し頑張りましょう〜


ここでのポイント💡
- 配置図に少しだけ色を使うと見やすいね
- 準備された保育用品はリスト化すると分かりやすい!
- 図で示すことが難しい場合は、文章でOK🙆♀️
⑦感想・反省・考察
ついにここまで来ましたね👏
しかし、ここは大きな難関です!
項目⑤の『実習生の動き』で、自分の考察をほぼ書き切ってしまっているので、「これ以上何を書けばいいの?!」と混乱しがちですよね。
そんな時も大丈夫!
こちらでは【感想・反省・改善点】を書くのがポイントです。
例文を見ながら感想、反省、改善点を確認していきましょう。
- 今日は子ども達がスムーズに片付けができるよう工夫しようと思いました。
そのために、玩具箱の位置を変えて片付けやすくしましたが、「いつもはこっちだよ」と、逆に子ども達を混乱させてしまう結果となりました。
明日は玩具箱の位置は変えず、片付けにスムーズに移行できない子へは、近くに行って一緒に片付けるなど、個々の対応をしていきたいです。 - 今日一番印象に残った事は、主活動の絵を描く場面で、どう描いたらいいのか分からず描き渋っていたAちゃんの様子です。
私はAちゃんの側で「何を描こうか」と話しかけましたが、Aちゃんは首を傾げているだけでした。
もっとイメージが膨らみやすいよう「何が楽しかった?」「木の実をお土産に拾ったの?」など具体的な声かけが出来たら良かったと感じました。
と、こんな感じです。

ここでのポイント💡
- 一番印象に残った場面を書き出すと、反省や改善点が見えてくる!
- 前日に書いた、項目⑧の『実習課題と目標』をどのくらい達成できたかを書くと更に評価UP☝︎
- 保育士との反省会で指摘された事を書いても良いね
⑧実習課題と目標

さぁ、ついに最後の項目です!
こちらは、次の日の分(次ページ)の実習課題と目標を書いていく、という前提でご説明しますね。
項目⑦の反省と改善点を元に、明日頑張りたい事や出来るようになりたい事を書きましょう。
例文は…
- 次の活動にスムーズに移行できるよう、一人一人の様子をよく観察し、適宜声掛けをする
- 子ども達がやってみたいと思えるよう、声掛けの内容を具体的にする
と、こんな感じです。
項目⑦で書いた事を、少し違う文章で書くだけなので、とっても簡単ですよね!

ここでのポイント💡
- 目標を前日に決めておくことで、ねらいを持った自発的な保育ができるね
- 前日の反省を次に活かそう!という姿勢は評価UP間違いなし✨
- 実習は約2週間と長いので、目標は小出しにしよう!
・補足
「保育実習初日の項目⑧は、どう書いたらいいの?!」と不安になっている方もいると思います。
こちらは実習が始まる前に書いておきましょう。
例文はこちら♪
- 子ども達に顔と名前を早く覚えてもらえるよう、一人一人に話しかけ、自己紹介をする
- 子ども達と打ち解けられるよう、笑顔で過ごす
- 1日の生活の流れを学び、手伝えそうな場面では積極的に動く
- 子ども達の名前を覚え、たくさん関わる
と、こんな感じです。

ここでのポイント💡
- 初日の目標は「仲良くなる」「慣れる」「学ぶ」をメインにしよう
- 実習先の園や子ども達の様子を知らない段階での目標なので、自分が純粋に頑張りたい事でOK🙆♀️
◯まとめ

長文をお読みいただき、ありがとうございました!
お手元の実習日誌はしっかり埋まっていますか?^^
1日の保育実習を終え、疲れ切った体で書く実習日誌はとても辛いもの。
それがスラスラと短時間で書くことができたのなら、睡眠時間を確保できたり、ピアノの練習や部分実習の用意などに時間を割けたり…!
まさに良いことづくしですよね✨
【分かりやすい日誌をスラスラ短時間で書く】ために必要なことは
- 表記の仕方を事前確認
- 専門用語を使ったスッキリした文で
- メモの活用
- 書く項目の順番を意識!
- 文頭を横一列で揃える
の5つだけ!
きっとこれであなたの実習日誌が、より分かりやすく、より短時間で書けるようになるはずです。
ぜひ実践してみてくださいね^^
保育実習は大変なことも多いかと思います。
しかし上手くいけば、園長先生などから「うちに就職しない?」と持ちかけられ、就職活動に直結することもある、とても貴重な機会でもあります。
※「声をかけてもらえなかった…」、「失敗しちゃった…」、「保育士は向いていないかも…」なんて思う結果になっても、どうか気を落とさないで下さい!
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